ボラ。住宅街を流れるドブのような川やその河口などで連なって泳いでいる魚。私がサーフィンや釣りをする湘南の浅瀬にもボラはたくさん泳いでおりまして、みなさんも一度は目にしたことがあるはず。そして悲しいかな、一般的には臭い・汚い・不味いと認知されてしまっている魚なのです。

つい最近、湘南茅ヶ崎のボラは食うと美味いという話を小耳に挟み、小生釣り歴30年近く、意を決してボラを食べてみることに。文字通り、流れのないゾーンにじっと留まり、体内に匂いを溜め込んでしまうボラではあるが、茅ヶ崎は海水が絶えず東西方向に流れ、江ノ島と平塚に注ぐ大型河川からも距離がある。ここに生息しているボラ、特にまだ子供のボラは汚染されてないんじゃねーか！と。

円筒型の胴体は小ぶりながらも、食べ応えのありそうな肉付き。念の為、塩水締めをして、ペーパーで一晩水気をると、コハダのようなツヤとテリ。期待感と共に天麩羅にして、いざ実食。ふっくら優しい白身がホロホロと口の中で崩れる感じはキスの天麩羅かと間違うほどの食感と風味。時折ほんのりと川の香りを感じる個体があるのは、その子が汽水域へ出入りしていたからかもしれない。採ってすぐ捌いているので鮮度も良いし、全くもって食えない魚ではない。地球の反対側から遥々やってきて食卓に並んでいるサケより、近くの海で摂れるボラのが良いんじゃないかしら、と真剣に感じる。

近くの海では列をなしてゾロゾロと泳ぎ、気持ち悪くも可愛げがある憎たらしい顔つき。味は生息域を選べはソコソコ食える。良い魚じゃん、と、ボラをロゴにあしらったTシャツまで作ってしまう始末。作り過ぎたんですが、要の販売ルートがなくww、ボラの在庫を抱えております。

キッズサイズと大人サイズ、取り揃えております。食べて美味しい、着て可愛い、そんなボラTシャツを取り扱いたい奇人変人の方いらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせを。